1. 在庫処分・在庫買取【株式会社リバリュー】ホーム
  2. インタビュー
  3. みんなの「もしも」を形にするドロップシッピングの先駆者

2015年08月21日

みんなの「もしも」を形にするドロップシッピングの先駆者

アメリカで先行普及していたドロップシッピングサービスを日本で最初に展開し、会員数42万人にまで急成長を遂げた株式会社もしも。

“みんなの「もしも」を形にする。”をビジョンに掲げ、さらなる成長と可能性を探求する代表取締役の実藤様にリバリュー社長の向笠が話を伺った。

new_もしも5 (2)

 

代表取締役社長 実藤裕史氏


1979年生まれ。一橋大学商学部在学中、ベンチャー企業「オイシックス」の創業にインターンとして従事。その経験をもとに自らブランド品のネットショップを立ち上げる。2004年に有限会社ウェブデパを設立し、代表取締役社長に就任。2006年6月、社名を株式会社もしもに変更。

ドロップシッピングとは?

― 本日はよろしくお願いいたします。最初に、事業内容についてお聞かせいただけますか?

 

当社は、在庫を持たずにネットショップで商品を販売できるドロップシッピングというサービスをメインに展開しております。ドロップシッピングは、“直送”という意味です。例えば、家電量販店で冷蔵庫を買うと、その場で持ち帰ることはできず、後日自宅に送られてくることがあると思います。その場合、量販店は在庫を持たずに販売をしていて、商品はメーカーから直接購入者に送られています。この無在庫販売の仕組みをネットショップでも簡単にできるようにしたサービスがドロップシッピングです。

 

当社はもしもドロップシッピング(http://www.moshimo.com/)というサイトを運営していますが、個人でも無料で会員登録できて、在庫を持たずにネットショップ運営をすることができます。現在42万人の会員にご利用いただいております。

 

当社では、約40万点の商品をウェブ上でカタログ化しており、会員がその中から自分の好きな商品だけを選んで、自分だけのセレクトショップを作ることができます。例えば、自分の好きなスイーツ、焼き肉などの食品を販売するお店や、自分の好きなアクセサリー、インテリアなど、各会員の個性を生かしたセレクトショップが作られています。

 

消費者がそれらのセレクトショップで注文をすると、メーカーや卸業者から直接消費者に商品が送られるので、会員に手間はかかりません。顧客対応、返品対応、クレーム対応についても、当社が引き受けておりますので、会員は一切手間なく販売することができます。年間1億円以上の売上がある会員もおり、もしもドロップシッピングで生計を立てていらっしゃる方も増えています。

 

 

― 年間1億円の売上はすごいですね。会員向けに、たくさん商品を販売するための秘訣など、情報提供などもされているのでしょうか?

 

当社のサイトで、「あやこのトライ実践ドリル」というコンテンツがあります。当社の担当者が実際にサイトを作り、商品を売るまでの過程を誰でもできる形にまとめました。商品の選び方からSEOで順位を上げるための方法など、日々のアクションと結果をステップ形式でお伝えしています。およそ2万人の会員にご利用いただいております。

 

 

― 会員はどのような方が多いのですか?

 

主婦や定年後のシニアの方が多いです。外に働きに出かけることが難しく、ご自宅で空いてる時間をうまく活用して収入を上げたいという方に多くご利用いただいております。また、会社員の方が副業として利用いただくケースもあります。

着実に増え続ける会員獲得の背景

― 会員はどのように集めていらっしゃるのですか?

 

主に『広報』と『口コミ』の2つです。『広報』は、今回のようなインタビューや、テレビや雑誌などのメディアで取り上げていただくケースが多いです。『口コミ』は、会員様がご自身のブログで「もしもを使ってこれだけ売れた」といった内容を投稿することが少なくなく、他の方がその記事をたまたま読んで、もしもに会員登録いただく、といったようなケースです。広報、口コミともに、特別にこちらから働きかけをすることなく、ありがたいことに自然と広がっていきました。

 

 

― 自然に広がったということはサービス自体が魅力的で評価されたということですね。会員数が特に大きく増えるきっかけになった出来事などはありましたか?

 

2つあります。最初は、2006年のサービスをリリースした日にタイミングよくワールドビジネスサテライトに取り上げていただき、初日で約3,000人の会員登録がありました。当時、ドロップシッピングというサービスがバズワードのように普及していて、番組の特集で取り上げるということで、当時当社しかサービスリリースする会社がなかったので、タイミングよく取り上げていただきました。リリース後、数日で会員1万人を突破しました。

 

次が、リーマンショックによる影響で副業特集などがメディアで取り上げられるようになり、ドロップシッピングが注目されるとともに、当社の会員も増えました。現在も、広告はほとんど出していませんが、会員数は着実に増えています。

もしもドロップシッピングの生い立ち

― そもそもなぜドロップシッピングに着目されたのですか?

 

ドロップシッピングは、アメリカでは古くから普及しており、現在ドロップシッピング形式の取引はEC市場全体の3割を占めると言われております。小売店が在庫を持たなくなってきたからです。アメリカではDoba(ドーバ)という会社がドロップシッピングプロバイダ―の大手で、eBayと密に連携しており、ボタン1つでeBayに出品できます。

 

私は、2000年にオイシックスにインターンで入り、2001年にブランド品のネットショップを立ち上げました。そこで自分で選んだ商品を多くの人に買っていただくことの楽しさを知ったのですが、売れれば売れるほど梱包が大変で、1日の大半を梱包に費やしたり、在庫で場所を取ったりと、大変でした。そんな中、2005年にアメリカではドロップシッピングという仕組みがあるということを書籍で知り、感銘を受けました。これなら個人でも簡単にECができる!と。ドロップシッピングについて調べるうちに、こういうふうにカスタマイズすれば日本でも広がるのではないかと考え、資金を集め、2006年にドロップシッピングをサービスとしてリリースしました。

 

 

― ここ10年で、ドロップシッピング市場に変化はありましたか?

 

日本では私たちがドロップシッピングを最初に始めましたが、その後すぐに何社か同サービスを始める会社が現れ、メディアでも話題に上がりましたが、流通額はそれほど大きくありませんでした。徐々にテレビなどのメディアでの話題性が下火になっていったのですが、それに反比例するように、流通額は伸びていきました。ここ10年で市場規模は拡大しています。

 

― ちなみに、「もしも」という社名は非常にユニークですが、どんな思いが込められているのでしょうか?

 

 当社では“みんなの「もしも」を形にする。“というビジョンを打ち出しています。私自分が個人で何もない状態から、事業を大きくしてきた経験があり、その楽しさや、喜びを多くの人に体験してもらいたいという思いで、「もしも~ができたら」という思いを形にする会社になれればという思いで「もしも」という社名にしました。

加速するメーカー開拓

― ドロップシッピングで大変なことは何かありますか?

 

今でも課題ですが商品集めは大変でした。メーカーさんに「ドロップシッピングというサービスがあるので商品を卸して下さい」と提案しても、「ネットはなんか怪しい」「ドロップシッピングなんて聞いたことがない」といった反応が大半で、サービス開始当初は全く話を聞いてもらえませんでした。ただし、知り合いの紹介で有力小売店A社の子会社との取引実績ができたことを機に、「A社さんがやっているなら」ということで、取引先が増えていきました。それでもやはりメーカー開拓は今でも苦労しています。普段の作業が少し面倒になるとか、配送形態が1つ増えるので倉庫との調整が大変という話や、社内稟議が大変といったこともボトルネックになるので、粘り強い折衝が必要になります。

 

 

― メーカーにとっては新しいチャネルができてメリットも大きいと思うので、業務面が整備されれば、取引先は今後増えそうですね。最近はどのようなメーカーとのお取引が多いですか?

 

最近は、誰でも名前を知っているような大手企業さんとのお取引が増えてきました。大手企業さんはやはり商品数が多く、商品力があるので、売上が上がります。

 

 

― メーカーはどのように開拓しているのですか?

 

電話営業が中心です。最近は以前より話を聞いていただける割合が上がってきています。ドロップシッピングの認知が多少広がってきたことと、ネット販売が普及したということが背景にあるのではないかと見ております。

 

 

― メーカーからはどのような声が多いのでしょうか?

 

当社内で売上が大きい有力通販企業B社は、エアロバイクを卸していただいておりますが、他のECモールで売れなかった商品が、もしもに卸したら売れるようになったとのことで、会員とも頻繁に直接接点を取られており、「こうやって売ってほしい」「こういう機能が今後追加されます」といったコミュニケーションを取っていただいております。会員の声を活かして、もしも用のセットを作っていただいたりもしています。

今後力を入れる取り組み

― 今後はどのような取組みに力を入れていかれるのでしょうか?

 

事業者向けにTopSeller(https://top-seller.jp/)というサービスを昨年3月から始めました。元々、もしもドロップシッピングに対して、楽天やヤフーなど大手のモールで販売をされている事業者から「うちでも、もしもの商品を販売させてほしい」という声は多くいただいていたため、取り組むことを決定しました。

 

多くの事業者は、商品数を増やして、売上を増したいというニーズはあるのですが、自社で新しくメーカー営業するリソースが社内にないといったことや、在庫リスクを取れないといったケースが多く、そこに当社のサービスがうまくはまりました。ご登録いただければ、TopSellerに登録されている15万点の商品をすぐに出品できます。ちなみに、当社の配送システムは、①もしもの倉庫に入れてからユーザーに送るパターン、②提携している佐川急便がメーカーに取りに行ってそのまま発送するパターン、③メーカーから直送するパターン、の3つあるのですが、TopSellerは、3つ目にまだ対応できていません。今後対応を進めてまいります。

 

 

― TopSellerについて事業者からはどのような反応があるのでしょうか?

 

事業者からは、手間なく売上を伸ばせたという声をもらっています。TopSellerの会員数は現在570店舗まで増えましたが、特別なプロモーションは行っていません。先ほどの3つ目の配送システムの件が解決してからプロモーションを展開しようと考えています。TopSellerは有料会員制で、会員費は1,980円、4,980円、19,800円の3パターンです。会員費によって、取扱い可能商品数が5千点、3万点、15万点と変わります。

 

登録いただいている店舗は、個人から上場企業まで幅広く、それぞれニーズは異なっています。個人は“できるだけ簡単に”、大企業は“細かく設定できるように”といったことを求められています。そういったニーズに今後幅広く対応できるように改善していきます。また、TopSellerがもしもドロップシッピングの売上を奪うのではないかと聞かれることがありますが、そんなことはなく両方の売上が成長しています。モールで商品を探す方と検索エンジンで商品を探す方の層がはっきりと分かれているためです。

 

 

― 御社は、トランザクション収入と会員費収入の割合はどれくらいでしょうか?

 

現状はほとんどトランザクション収入です。例えば、売価1万円の商品があるとすると、当社がメーカーから6千円で仕入れて、当社が会員に8千円で卸し、会員はユーザーに1万円で販売するといったビジネスで、当社は2千円の粗利を得るといったビジネスモデルです。その粗利から決済手数料・倉庫料・物流費などを差し引いたものが当社の収益となります。これまでは、このような収益が大半でしたが、今後はTopSellerの会員費収入も増やしていきたいと考えています。

 

 

― 御社が感じていらっしゃる業界トレンドのようなものはありますか?

 

もしもは、プライベートブランド(以下、PB)に力を入れています。当社ならではの特徴ある商品を提供し、他社にない商品を安く提供しようとしています。その第一弾が床に敷き詰めるコルクマットで、よく売れるし、利益率も高いと評判です。他社のものより厚みがあり、音もよく吸収するといった特徴があります。元々は、床に敷き詰めるものはポツポツ売れていたのですが、利益率がもっとよければ、もっとたくさん売れるのに、と言う声が会員から多く上がったので、それなら自社で中国の工場で作ればもっと安く作れるのではと思い、中国の工場まで視察にいき、PB化しました。今後は、ラグマットのPBを伸ばしていきたいと思います。ラグマットは他社でサイズ展開があまりなかったので、色んなサイズ展開に力を入れています。

リバリューとの取り組み

― リバリューとの取り組みで期待していることは何かありますか?

 

リバリューさんには、商品売れ行き予測サービス「Trendnavi for moshimo」(※)を開発していただいただき、もしもの会員にとって何が売れるのかを探るツールになっているので、それをしっかり会員に伝えていきたいです。さらに、リバリューBtoBモール(http://b2b.revalue.jp/)の商品は今後増えていくとのことですが、それらの商品に興味を持って仕入れる会員が今後増えてくると思います。
※「Trendnavi for moshimo」のプレスリリースはこちら

 

 

― もしもへの商品提供という立ち位置でもリバリューはお力添えできると思います。リバリューのセラーネットワークを使い、もしも様の取引先開拓にもお役立ちできればと思います。

 

ぜひ今後もよろしくお願いします。

対談を振り返って

物腰がとても柔らかい実藤様ですが、自らの思いを実現すべく、未開拓の領域に身を投じ、ひたすら突き進む熱意と行動力はすさまじいものがあります。

 

7/31にもしも様と当社は業務提携を結び、商品売れ行き予測サービス(Trendnavi for moshimo)をリリースしました。これをきっかけに、在庫処分・在庫買取サービスの幅がさらに広がると考えております。もしも様とは、今後も新たな取り組みに共にチャレンジしたいという思いを、インタビューを通して改めて強く持ちました。

 

実藤様、お忙しいところ、ありがとうございました。

リバリュー 向笠元

 

【お問い合わせ先】

株式会社もしも  :    http://www.moshimo.co.jp/

株式会社リバリュー:    http://revalue.jp/

03-5926-6766 月~金曜日 9:00~18:00

お問い合わせ

株式会社オークファン(Aucfan Co.,Ltd.)

JPX

東証マザーズ上場オークファン子会社