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2015年02月09日

バックヤードは、お店の全てを物語る

国内棚卸しサービスで圧倒的なシェアを誇り、グローバルに事業を展開する株式会社エイジス。

約40年に渡る付加価値追求の歴史とその未来について近江常務取締役にリバリュー社長の向笠がお伺いした。

 

プレゼンテーション1

常務取締役 近江元氏


株式会社エイジス 常務取締役。1994年オール・ジャパン・インベントリ・サービス(現株式会社エイジス)入社。1998年同社取締役。2003年エイジス韓国代表理事。2006年株式会社エイジス常務取締役。

国内棚卸業界における圧倒的な強さの秘訣

― 現在、棚卸業界で圧倒的な1位でいらっしゃいますが、その秘訣についてお教えいただけますか?

 

まず、現状からお話をしますと、国内では約8割のシェアをいただいており、グローバルでは米国の二社に次いでおそらく3番手の位置にいると考えています。また、ご存知の通り、小売業はドメスティックなビジネスから急速にグローバル化が進行しており、多くの日本の小売企業も海外展開を進めています。弊社も顧客のニーズに応えるとともに新たな事業機会を得るためにアジアに展開しています。現在、韓国、中国、マレーシア、香港、台湾、タイに進出をしています。

 

日本国内におけるシェアを獲得できている理由は大きく二つあると考えています。

 

ひとつはサービスの価値です。棚卸しに必要とされる正確性はもちろんですが、それをできるだけ安価なサービスとして提供することです。どのような製品やサービスも結局は高い品質と低価格の両立が求められるのです。

二つ目はいつでも、どこでも顧客の必要に応じてサービスを提供できることです。棚卸しは決算の時期に集中してしまいます。繁忙閑散の差が非常に大きいため品質を維持しながら顧客の要望を満たすの非常に難しく、ある意味これがこのサービスへの大きな参入障壁になっているともいえます。また、小売業の規模も拡大しナショナルチェーンが勢力を拡大しています。全国におよそ80のサービス拠点を持ち、全国でどこでも同じ料金で同じ品質のサービスを提供できるのは弊社だけです。

 

 ― そのような優位性は、独自のシステムや優秀な人材によるものなのでしょうか?

 

おっしゃるとおりですね。正確な棚卸し結果をスピーディに提供するために独自にシステムとハードウェアを開発して使用しています。顧客側でそれぞれ企業が自社の棚卸しのために独自に作っていては、高コストになってしまいます。弊社が開発したシステムをおよそ2,000社の顧客に活用していただいているわけですからローコストなのです。

 

もちろんこうしたシステムだけではサービスは成り立ちません。弊社は棚卸しのプロフェッショナルであり、棚卸しスタッフも高いスキルと経験値を有しています。棚卸しは多くても年に数回、少ない企業では年に1回しか実施しません。つまり、単純に棚卸しの経験回数を比較するとわかることですが、弊社では1ヶ月で20回棚卸し作業を経験できますが、同じだけ店舗スタッフが棚卸しを経験するためには年に2回としても10年かかるわけです。

 

当然、経験だけでなく、棚卸し作業に必要なスキルを短期間で習得させるための教育・研修や生産性や精度をフィードバックして評価する仕組みを通じて、棚卸しクルーメンバーに高いモチベーションを持たせることも重要です。

棚卸しサービスを始めた背景と今後の展開

― では、そもそも、棚卸しサービスの開始には、どのような背景があったのでしょうか?

 

日本で事業を開始した1970年代までは、棚卸しと言うと「自分の財布の中身は自分で数える」のが当たり前で、お店を休むか、閉店を早めるなどしていました。また、店舗スタッフだけでは人手が足りない場合は、本部スタッフや取引先から応援をもらったり、チラシでアルバイトを募集していたりもしました。しかし、チェーンストアの多店舗化と同時に店舗が大型化して取り扱い商品の種類が増えていきました。一方で、少ない人数で効率的に店舗運営をすることが求められるようになると、棚卸しを自分たちでやることが困難になっていったわけです。

 

このような変化が進む中で、アメリカではすでに1950年前後から登場していた棚卸サービスの専門会社を日本に持ち込もうとスタートしたのが1978年です。事業をスタートする時点ではアメリカの例に倣い、食品や雑貨を主力とするスーパーマーケットなどがターゲットでした。一方、そのころ日本ではコンビニエンスストアが急速に店舗網を広げていきました。コンビニエンスストアの多くはフランチャイズで本部と加盟店とが利益を分け合うためには正確な棚卸しが不可欠です。弊社の初期の成長はコンビニエンスストアの拡大によるところが大きかったのです。

 

- 40年近くの歴史を経て不可欠な存在になっていたわけですね。今後の展開はいかがでしょうか?

 

ご想像に難くないように、小売業も日本国内では厳しい競争環境です。弊社にとって見れば棚卸しのみで事業を拡大していくのは困難でしょう。また、顧客が必要とするサービスも棚卸しに限ったことではありません。小売業特にチェーンストアの発展に更に大きく貢献できる総合的なリテイルサポート企業を目指しています。もちろん棚卸しもリテイルサポートの重要なひとつです。エイジスグループの現状を申し上げますと棚卸しが八割を占めています。これを10年後には50%に、つまり棚卸し以外のリテイルサポート事業を50%にしようとしています。

棚卸し以外のリテイルサポートは大きく「調査」と「作業」にわけることができます。棚卸しも「調査」のひとつです。つまり、“現状を変えない”サービスです。ミステリーショッパー(覆面調査)、売価や陳列位置の点検をするスキャンチェック、売場の品揃えや欠品なども調査対象になります。もうひとつの「作業」とは“現状を変える”サービスです。商品の入れ替え、新店舗の什器組み立てから商品陳列、売場づくりなどです。

 

- 圧倒的なシェアに安住せず、更なる付加価値を提供していくということですね。

 

例えば、余剰在庫があると、廃棄ロスや経年変化に伴う価値の減少がありますが、商品管理レベルを向上させれば、こういったロスを減らすことができます。必要があれば、他の企業と肩を組んで管理レベル向上のための新しいサービスを提供していきたいとも考えています。

また、効果的な店内プロモーションや効果的な商品陳列、イベントや販売支援など、売上げを向上させるソリューションの提供でも小売業に貢献したいです。

商品・在庫管理に優れる企業とそうでない企業の違い

― 商品・在庫管理に優れる企業とそうでない会社の違いはどういったところにあるのでしょうか?

 

バックルーム(店舗後方)の商品の管理状況で相当のことがわかると思っています。さすがに、売場にはお客様がくるので、どの企業も他社をベンチマークして頑張っているわけですが、バックルームは見えないのでいい加減になる可能性があります。ここに本当の企業の力が現れます。

売場が整然と維持されていてもバックルームには不要な在庫が溜まっており、補充したくても商品を探すことができない、発注時には売場もバックルームも両方チェックをしなくてはならない、などの余計な工数を生んでいる事例があります。当然無駄な在庫はロスの原因になりますから粗利率にも悪影響がでますし、非効率な作業で労働生産性はあがらずに販売管理費が嵩みます。その結果として営業利益率は低いままです。

 

― バックルームは、店長とチェーンの仕組みどちらに依存するものなのでしょうか?

 

いいチェーンは、どこもいい傾向がありますね。仕組みが存在し、それが正しく運用されている。店舗によるバラツキが少ないのです。一方、ダメなところは、全部の店が悪いわけではない。店長個人のマネジメントスキルによるところが大きいのかもしれません。たまにいいお店がある程度ですね(笑)。つまり、バラツキが大きいのです。店舗の規模によっては店長も作業しなくてはいけない。それは当然のことでしょうが、作業だけをしているのでは全体のマネジメントができません。作業指示も管理もほとんどできなくなってしまう。こうなるともう悪循環ですね。

 

― なるほど、仕組み構築がやはり大切なのですね。在庫管理の他にはどのような課題が最近あるのでしょうか?

 

標準化ですね。方法や手順が同じでなくてはならない。そのためには使用する道具や店舗の作業環境が同じでなくてはなりません。商品在庫という点からいうと売場の標準化ですね。

店舗の役割のひとつはもちろん商品管理です。チェーンストアなら本部からの指示に従って商品作業が行われなければいけない。ところが売場そのものが店ごとに違うとなると指示そのものが出せなくなってしまいます。出したとしてもあいまいで包括的な指示になります。つまり「あとは店舗の判断で」となってしまうわけです。店舗側の作業が徹底できないのも問題です。例えば、商品入替のタイミングで旧商品を返品してくださいと指示をしたとします。現場は当然返品伝票を書かないといけないのですが、これが面倒ですので(笑)、返品せずに売り減らしをしようとします。導入する新たな商品の陳列スペースを確保できませんから、新商品はどこか別の場所に適当に陳列されるか、バックルームの中で滞留するか、狭いスペースに置かれて欠品しやすくなるかします。大きな機会損失ですね。

 

こういったことが起きないようにするには、売場の標準化が大切です。このような課題を解決する一助としてカテゴリー単位での商品入れ替え(カテゴリーリセットと呼ぶ)サービスを中心に弊社は売場の標準化のサポートも提供しています。

 

― その機会損失は痛いですね(笑)。ということは、メーカーとして一生懸命売り込んだとしてもお店にない、ということもあるのでしょうか?

 

おっしゃる通りですね。販売されたかどうかのデータは見ればわかりますが、店に並んでいるかは見に行かないと分からないです。そこもお手伝いできると思っています。

弊社リバリューとのシナジー

― ありがとうございます。では、最後に、アセッドリクイデーション機能を持つ弊社とのシナジーについてお聞かせいただけますでしょうか?

 

例えば、商品入替が必要だとわかっても、売れない商品をどうするか?というのは実に大きな問題です。あるホームセンターの例では、在庫日数などを調べ、対応策も見えたのですが、動かない在庫をどうやってなくすのか、という点が難しかった。捨てるのにもコストがかかるわけですし。弊社としては、今後こういったことを解決するためのソリューションを御社に期待します。

 

― ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。今回お話をお聞きし、改めて、経験値・ノウハウの圧倒的蓄積を感じました。しかも、このノウハウを詰めた本を発売されると聞きましたが?

 

棚卸し実務について書いた本を出させていただきます。棚卸しを30年以上やってきて、お客様がどういう課題をお持ちかわかってきたように思います。この課題にお答えできるように教科書的にまとめました。現場で活用していただければ幸いです。

対談を振り返って

棚卸しは必要不可欠であり、正確性とコストの両立が求められる非常に難しい業務です。

 

約40年に渡りこの両立を実現し続け、さらには、海外展開や新サービスを提供されるエイジス様の企業姿勢に感動しました。

 

我々もこの姿勢に学びつつ、在庫買取・在庫処分だけでなく、新たなサービスも提供し、エイジス様と共に高い付加価値を提供していきたいと思います。

近江様、お忙しいところ、ありがとうございました。

リバリュー社長 向笠元

 

 

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株式会社エイジス:      http://www.ajis-group.com/

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